『他人に厳しくなること』について

お疲れ様です。

カウンセラー鑑定士の諒です。

 

12月に入り、冬到来のごとく寒くなってきた今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

今日は『他人に厳しくなること』についてご紹介します。

 

人は、誰かの行動を見たときに、その行動の理由を、その人の置かれた状況のせいではなく、「性格や能力のせい」と考える傾向があります。

たとえば、「A君はあわてものなので、携帯をなくす」「Bさんは怒りっぽい性格だから、いつもイライラしている」といった具合です。そこには、「状況や何らかの理由によって仕方なく」という可能性がありません。

さらに、いったん「怒りっぽい性格だ」と思い込んでしまうと、それ以外の事実に目を向けないことも多くあります。人間関係がギスギスする原因は、こうした思考にある場合も少なくありません。

このような思い込みを防ぐために、心理学者シコッティは「相手の立場をイメージすることが大事」と述べています。「自分が同じ状況に置かれたらどうするだろう」と、イメージすることをすすめています。

おもしろいもので、人は自分のことになると、思考が全く逆になる傾向が見られます。

「忙しくて携帯まで気がまわらず、なくしてしまった」「上司の指摘が細すぎるので、イライラした」などと、自分とは関係のない原因が結果を招いたと考えるのです。

心理学者ニスベットは、こうした傾向を「行為者―観察者バイアス」とよびました。

 

実は近くて深い関係ほど、相手の行動を「性格のせい」だと考えがちになります。

少し距離を置くと、相手の状況を理解できるかもしれません。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

それでは、ごきげんよ~!