『立場が性格を変えてしまう』ということについて
みなさま、お疲れ様です。
カウンセラー鑑定士の諒です。
もう2月も終わりに近づいてきた今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日から恋愛シリーズから会社勤務場面などの生活で役に立つ心理学シリーズに変えてやっていきたいと思います。
『立場が性格を変えてしまう』ということをご紹介していきます。
「アイツ、子どもが生まれてから、タバコもやめて親らしくなったな」「営業の仕事に就いてから、社交的で世渡り上手になってきた」などと思ったことはないでしょうか。
これは、「役割効果」と呼ばれる心理作用によるものです。
役割を与えられると、人はいつのまにか、その役割にふさわしくなるように、気持ちや行動を変えていくのです。
たとえば、仕事に責任感がない社員にあえてリーダーを任せると、最初は自信がなくても、次第にしっかりしたふるまいをするようになることが多いと言われます。しかし任せた本人を周囲は根気よく見守る必要もあります。場合によっては、権力を振りかざすなど、悪い変化を見せ出したりして、どうしても無理な場合ももちろんあるからです。ただ、役割を演じることによって、自分自身の言動や仕事にも注意を払うようになり、意識が変わりやすくなるのは確かです。
逆に言うと、なりたい自分の姿があるなら、それを演じてみるのもひとつの手です。「創造は模倣から始まる」とも言われています。英語を話せるようになる過程や九九を覚える時も繰り返して書いたり言ったりして真似をすることで覚えていく過程からも分かるように、勉強の仕組みもよく考えれば、まずは真似をすることから始まります。
たとえば、賢くなりたいなら、「賢い人間」を演じるのです。ハキハキとした話し方をするなど、ささいなことでもよいでしょう。次第に周囲も「頭がよい人」という役割を求めてくるようになれば、自然と思考力が鍛えられます。意見を言う際にも「頭がよい人の意見」を求められるからです。
さて、いかがでしたでしょうか。
それでは、次回までごきげんよ~。