『ロー・ボール・テクニック』について
みなさま、お疲れ様です。
カウンセラー鑑定士の諒です。
早いもので、今日はもう2022年が終わろうとしている大晦日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
それでは、今日も日常で役立ちそうな心理効果をご紹介していきます。
『ロー・ボール・テクニック』について
こういう場面を想像してみてください。
地域対抗運動会の役員をしているあなた。
休日に開催される地域のイベントだけに、ご近所の人たちから参加してくれるメンバー集めに必死です。玉入れやパン食い競争など、比較的楽な競技では人は集まりやすいのですが、リレーなどハードな競技への参加をオッケーしてくれる人はなかなかいません。
さて、そんな時でも相手に引き受けてもらえる可能性を高める誘い方は以下のうち、どちらでしょうか。
①「玉入れだけでいいから」と参加を取り付けた後、「リレーのメンバーもお願い」と言って誘う
②「足が速くなくてもいいから参加してほしい」と熱意をぶつける
『ロー・ボール・テクニック』から考えると①です。
人は一度、相手の申し出を承諾してしまうと、そこで何かしらの義務感をおぼえてしまう傾向にあります。
「玉入れへの参加を受けた」→「この日の運動会には参加できる」→「きつそうなリレーにも誘われた」→「運動会に参加できるのだから断る理由がなく、ついでにいいかな」という思考の流れになりやすくなります。
このように後からもっと悪い条件が提示されても、「仕方ないな」と思って断りにくくなるのが人の心理なのです。
さて、いかがでしたでしょうか。
みなさま、今年もお世話になりました。
ここ最近は、諸事情で僕はぴかれすくに出演できていませんが、来年、出演した際には、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、みなさま、良いお年をお迎えください。