『教育本能』について=諒
みなさま、お疲れ様です。
カウンセラー鑑定士の諒です。
夏真っ盛りの今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日も日常で役立ちそうな心理効果・行動をご紹介します。
『教育本能』について
社内でダントツの販売実績を誇る、自動車販売会社の販売員・M氏。
先輩や同僚たちが、毎月、四苦八苦しながらノルマを達成しているのを横目に、月半ばにはノルマを楽々クリアしているM氏です。
M氏の営業成績を支えているのが、高級車の売上です。ふつうのサラリーマンなら、なかなか手が出ない高級車を、中小企業の社長や儲かっている自営業者に、M氏はどんどん売り込んでしまうのです。
もちろん、M氏の先輩や同僚達も、同じような人たちのところへセールスに行っています。
とはいえ、門前払いが当たり前で、車を売るどころか、話を聞いてもらうことすら難しいのです。
それなのにM氏だけ、なぜ彼らの懐に入り込むことができるのでしょうか。
M氏によると、人間なら誰もが持っている「教育本能」を利用しているといいます。
M氏はこう語ります。
「人に何かを教えるって、気持ちいいものでしょう。このことを「教育本能」と呼んでみたりします。
たとえば、学生の頃、同級生に数学の問題の解き方を聞かれ、教えてあげたら、すごく感謝されて気持ちよかった経験がありました。自分が役に立てたという喜びもあるし、相手より一段上に立った気になるので、優越感も満たされます。もっと相手に何かしてやろうという気にもなりますよね。そんな気持ちを相手に持ってもらうようにするのです。」
「特に中小企業の社長さんや、儲かっている自営業者の人たちは、自分の成功話や自慢話をしたいものです。ですが、周囲の人は聞き飽きていますから、真剣に聞いてくれないでしょう。そこへ『成功の秘密を教えてください!』といった態度で営業していくのです。」
「もちろん、最初のうちは相手にされません。ですが、会社や店の『ここがすごいですね』なんて話をしていくうちに、だんだん心を許して、『じつは、ここにはこんな工夫がある』などと、うれしそうに話すようになります。それを『なるほど! もっと教えてください』と目を輝かせて聞いていけば『20代のころは、日本全国制覇のための旅行をしたものだよ~』など昔の自慢話なんかも始めたりして、どんどん、こちらに気を許してくれます。そこで、『今後はどんなところに旅行に行きたいですか?』とすかさず聞き、行先の返答が返ってきたときに『では、こんな車を今後のそこへ行く旅行で乗ってみてはいかかですか?楽しいですよ!』と続けて言えば、買ってくれる人は多いですね。」
確かに、人にものを教えるのは、気持ちいいですよね。そういう意味では「教育本能」とも言えそうです。教えている相手に好感を抱き、「もっと何とかしてやろう」という気にもなりやすいです。そんな人間の自然な感情をセールスに生かしているというわけです。
また、M氏は社内の人間関係でも、「教育本能」を活用しています。
たとえば、商談の際、女子社員がお茶を淹いれて持ってきてくれたとき、あとで「さっきのお茶、おいしかったね。淹いれ方のコツがあるの?」とその女性社員に聞きます。すると、彼女は嬉き々きとして教えてくれると同時に、M氏に好感を持ちます。教えてくれた際にはもちろん、「役に立ったよ、ありがとう!」など感謝の言葉を述べます。
その後も商談の際には、彼女は率先してお茶を持ってきてくれるし、こまごました雑用もこころよく応じてくれるようになりました。
さて、いかがでしたでしょうか。
それでは、ぴかれすくでお待ちしております。
