『質問対応』について=諒
みなさま、お疲れ様です。
カウンセラー鑑定士の諒です。
6月に入り、梅雨の時期となってジメジメして多少、過ごしにくい今日このごろですが、いかがおすごしでしょうか。
さて、今日も日常で役立ちそうな心理効果・行動をご紹介します。
『質問対応』について
会社勤めをしていると、上司から無茶な要求をされることもあると思います。
おかげで、残業続きになってしまうこともありそうですよね。
残業を避けるために上司に対して、「そんなに仕事を頼まれても時間的に無理です」と真正面から反発するのは、相手である上司を怒らせてしまいがちです。そこで、そんな上司からの無茶な要求をされたとき、とある対応の仕方を試してみましょう。
たとえば、上司から「明後日までに、企画をまとめろ」と言われたとします。ですが、他の仕事も抱えていて、とても明後日までにできそうもありません。そんなときは「わかりました」といったん承諾したあと、「ただそうなりますと、〇〇の仕事はあと回しになりますが、よろしいでしょうか」や「2つ同時に進行させることになりますが、大丈夫でしょうか」などと質問してみます。
そして、質問をするとき、できるだけ2人きりではなく、周囲に人がいるところで聞くのが最大のポイントです。そうすれば周囲に「上司が、相当ムリな指示を出している」
「上司の指示に全面的に賛成ではない」などのアピールができます。
ここで上司が、「もちろん〇〇の仕事も同時にやれ」と言えば、上司がムチャな要求を一方的に押し付けていると周囲に伝わります。その結果、前からの仕事や新しく言われた企画のまとめが中途半端なものになっても、「原因は上司の進行の仕方が悪かったから」という印象が周囲の人に与えられます。
仕事の大変さにあまり変わりがないとしても、少しは溜飲が下がるし、同じようなことが度重なれば、周囲の上司に対する評価が下がることもあります。立場の弱い者ができる精一杯の反抗というわけです。
実際の事例
課長から仕事の指示を受けたAさん
そのとき、Aさんは「はい、わかりました。ただ少し質問があるのですが、よろしいでしょうか?」と前置きして、質問とは名ばかりの不満をぶつけました。
「この方法だと、B社の〇〇さんにかなり負担をかけることになりますが、大丈夫でしょうか」
「少しインパクトが弱い気がしなくもないのですが、私の気にしすぎでしょうかね」
結局、課長の指示が変わることはなかったのですが、いつもは飲み込んでいた言葉を口にできたAさんは、少し気分がすっきりしたといいます。
質問をされた課長も気分を害したふうではなかったようで、課長とのやりとりをそばで見ていた先輩から、「おまえも大変だな」なんて声をかけてもらったようです。
以上の事例では課長の指示が変わることはなかったようですが、もちろん、質問対応をすることで、課長が新たな気づきを得て、指示内容が変わったりする場合もあるので、気になる方は質問対応をしないよりは、してみたほうがいいでしょう。
さて、いかがでしたでしょうか。
それでは、ぴかれすくでお待ちしております。