『相手の心を前のめりにさせる限定言葉』について=諒
みなさま、お疲れ様です。
カウンセラー鑑定士の諒です。
6月もう終わりの時期となり、夏を感じさせる気候となってきた今日このごろですが、いかがおすごしでしょうか。
さて、今日も日常で役立ちそうな心理効果・行動をご紹介します。
『相手の心を前のめりにさせる限定言葉』について
ある結婚相談所のアドバイザーの女性M氏のもとに男性の相談者がおとずれました。
相談者のAさんは彼女のクライアントの一人です。髪の毛ボサボサで無精ひげを生やし、見てくれを気にしない格好を当初していたのを清潔感のある髪型にし、無精ひげはいま流行のちょいワル風に刈り込み、ファッションもこざっぱりとしたものをアドバイスを受けて風貌を変えていました。そして、女性を誘うためのコツを講義し、職場へと送り出していたのです。
「お見合いパーティーで知り合った女性を誘っているんですけど、もう何人も断られてしまって…」
落胆した様子で、Aさんはこぼします。ルックス的には悪くはありません。職業もシステムエンジニアでお給料もいいほうです。また女性恐怖症でもないし、極端なあがり性でもありません。ですが、Aさんは、自分の言い方のクセに気づいていない様子でした。
以下M氏とAさんの会話が続きます。
「どうやって誘ったの?」
「きわめて普通ですよ。『よかったら今度、ごはんでも食べに行きませんか?』という感じです。」
「そうねえ、そういう誘い方も決して悪くないけれど、心理テクニック的にみるとあまり効果は期待できないわね。つまり、誘いに乗るポイントがないの」
「えっ?! ダメなんですか、こういう誘い方」
「まずね、『よかったら』っていうのがダメ。よかったらなんて言ってたら、永遠にいいときなんてこないわよ」
「そうか、『よかったら』はダメなのか」
「それから、『ごはんでも』というのが、さらにダメ!『~でも』という言い方は、別になんでもいいのねという曖昧さを感じさせてしまうのよ」
「でも、もダメですか」
「それだけじゃないわよ。『行きませんか?』っていう疑問形の誘い方も注意ね。相手の意思を尊重して丁寧に聞いているようでも、どうしてもあなたと食事がしたいという強い意志のようなものがでてこないの。要するに心に響きにくいということよ」
「心理学的に言うと、このような丁重な誘いかけは、相手のことを考慮してというよりも、自分自身に対する言い訳としての側面が強いの。
つまり、「よかったら」(ダメなら別にいいんだけどね)、「ごはんでも」(いや、ごはんじゃなくても、お茶するだけでもいいんだけど)、「行きませんか?」(ダメなら別にいいんですよ、こっちもそんなに真剣じゃないんだから)というように、無意識に断られたときのショックを和らげるための防御線を実は自分の中で張っているの。」
「誘うときは、もう少しずるくしたほうがいいよ。相手が断りづらいようにね」
「わかりました。でも、どうやって…」
「たとえば、『一度、一緒にごはんを食べに行きましょう!』ぐらいでちょうどいいのよ」
「一度、一緒にごはんを食べに行きましょう…ですか」
「そう、『今度』じゃなくて『一度』、『ごはんでも』じゃなくて『ごはんを』と限定してしまうと、人はなかなか断りづらくなるの。そして、『一緒に』というところを強調してね。あなたと2人で食事がしたい、という気持ちを前面に出すの。これは、言ってみれば、あなたに対して好意を持っていますと言うのと同じことね」
「限定して誘うんですか。たしかに、そのほうが強い意志が感じられますね」
「そうでしょう? 『ごはんはちょっと』と断られたら、『じゃあ、喫茶店でお茶でもします?』と路線変更。それでも、いい返事が返ってこないなら脈はないと判断したらいいわ。
その人はあきらめて、他の人を探したほうがいいでしょうね。」
「なるほど、分かりました。さっそく気になる女性がいるので、その女性に対して限定口調で誘ってみます!教えていただき、ありがとうございました。」
さて、いかがでしたでしょうか。
それでは、ぴかれすくでお待ちしております。
