『大義名分の与え方』について=諒
みなさま、お疲れさまです。
カウンセラー鑑定士の諒です。
10月も終わりに近づき、肌寒さを感じて冬の足音が聞こえてくる今日このごろですが、いかがおすごしでしょうか。
さて、今日も日常の生活に役立ちそうな心理効果・行動をご紹介していきます。
『大義名分の与え方』について
テレビのバラエティー番組で、ある女性評論家が以下のことを言っていました。
「奥さんも時には疲れて家事をしたくないと思うこともあるはず。そんなときは、『今日は外食にでもするか』と、たまには奥さんを休ませてあげてください。でも、そのときにちょっと気を遣ってほしいのです。たいていの奥さんは、いい主婦であろうと思っていますから、疲れているのを見透かされて『外食しよう』と言われてもなかなか『うん』とは言えません。そんなときは、ご主人が気を利かせて、『むずかしい仕事がひと段落したんでね。ちょっとお祝いしたい気分なので、一緒にレストランで食事でもしようか』などと誘ってみてほしいのです。そんなちょっとした理由づけがあれば、奥さんも気軽に『そうしましょうか』と言えるんですよ」
この発言は、人をその気にさせる上で、きわめて重要なポイントを含んでいます。すなわち、大義名分があると、人は決断しやすくなるというわけです。別の言葉で言い換えれば大義名分を与えると、他人をこちらの思う方向へ誘導しやすくなるというわけです。
とくに何かをしようと迷っている相手には、その行動を正当化する理由を与えれば、決断を促すことができます。
ただ、あなたが、「会社のためにひと肌ぬいでくれ!」と上司に言われて、頼み事が発生する場合、注意が必要です。「会社のために」という大義名分を振りかざして説得してくるということは、ふんぎりが必要な事柄をやらせようとしている可能性が高いし、多少、ダーティな行いかもしれません。しかし、そんな時は、逆にこちらが有利になるような条件をもとに交渉すれば、大義名分をふっかけてきても、ある意味チャンスともとらえられます。たとえば、「会社のために協力はしますが、その代わり、残業代(またはボーナス)を多めにだしてください」と持ちかけるなどです。
以上のことから、あなたが誰かの行動をうながしたいなら、大義名分を掲げて大きな目的のために力を貸してほしいと頼んでみるもの効果的というわけです。
さて、いかがでしたでしょうか。
それでは、ぴかれすくでお待ちしております。
