『パーソナルスペース』について=諒
みなさま、お疲れ様です。
カウンセラー鑑定士の諒です。
もう早いもので年の瀬の12月末となりましたが、皆様、いかがおすごしでしょうか。
さて、今日も日常で役立ちそうな心理効果・行動をご紹介していきます。
『パーソナルスペース』について
動物と同じように、私たち人間も「なわばり」を持っています。ひとつは自分の体を中心としたなわばりで、30センチ以内に他人が近づくと不快感を感じるという実験結果もあります。
そして、もうひとつが場所のなわばりです。
分かりやすいのが、自宅や自分の部屋です。これらは半永久的に自分の支配下にある空間で、くつろげる場所です。また、オフィスにある自分のデスクなども、長期にわたって自分の支配下に置くことができる空間であることから、なわばり意識を感じる場所のひとつとなります。たとえば、職場において外回りから帰って来た時に、誰かが自分の席に腰掛けていたら不快に感じないでしょうか。それは、自分のなわばりが侵されたと感じるからです。
この心理を利用して、相手が自分に対してどういう感情を持っているか、おおよそ知ることができるのです。たとえば、相手のデスクに自分の私物をわざと置いておきます。要するに故意に相手のなわばりを侵してみるのです。その時、もし相手が「なんでこんなもん置いていくんだよ。早く片づけてくれ!」と露骨にイやな顔をしたら、残念ながら相手はこちらにあまりいい感情を抱いていません。
逆に「これ忘れていますよ」と優しく指摘された場合は、相手はこちらに多少の好意を抱いている可能性が高いです。なわばりを侵していても、不快感を示さないということは、なわばりの中に受け入れてもいいと無意識に感じていると解釈できるからです。
ちなみに、この「なわばり侵犯作戦」を使って、職場で片思いをしている男性に対して、女性が自分に対して多少の好意は現状あるのかを確認できたりします。そして確認したうえで、積極的にその男性に好意アピールをしていくことができます。
さて、いかがでしたでしょうか。
皆様、今年もお世話になりました。
来年もまた、よろしくお願いいたします。
それでは、よいお年をお迎えください。