『ザイガルニック効果』について=諒
みなさま、お疲れ様です。
カウンセラー鑑定士の諒です。
もう4月も終わりに近づき、今日からゴールデンウィークを楽しんでいらっしゃる方もおられるような時期となってきた今日このごろですが、いかがおすごしでしょうか。
さて、今日も日常で役立ちそうな心理効果・行動をご紹介していきます。
『ザイガルニック効果』について
心理学に「ザイガルニック効果」と呼ばれる現象があります。
旧ソ連の心理学者の名前を取ったもので、気持ちが高ぶったところで中断されると、高ぶった感情が記憶に残りやすいという事象のことです。
私たちがよく経験するところでは、テレビドラマや漫画です。いよいよ話が盛り上がり、「次、どうなる?」というところで、CMに入ったり、「次回へと続く…」となります。
見ているほうは、「え~、もっと見たいのに!」と残念に思うのと同時に、「絶対、次も見るぞ」と次回に期待します。その間、「この前は、いいところで終わったよな」や「次は、どうなるんだろう」とワクワクしながら過ごすので、ますます記憶に残りやすくなります。
ただ、この効果を意図的にもっと活用したら…というのが以下の事例です。
たとえば、週刊誌や月刊誌に何本も連載をもつ、売れっ子ライターの方はフリーライターのため、一般の会社員とは違い、出版社から仕事をもらえなければ収入はありませんので、出版社から声をかけてもらう必要があるなどのときに活用できます。
まず、仕事をもらうには、締め切りを守るや仕事の質など仕事ぶりもさることながら、編集者から、かわいがられることがまず大切です。「あいつとまた組んで仕事をやりたい」と思ってもらうため、打合せでは、常にザイガルニック効果を意識するといいます。
あるフリーライターの方は以下のように語ってくれました。
「打合せが終わったあとの雑談で、沈黙が続くことがありますよね。これをやってしまったら、よくないです。『あいつ、つまらないヤツだな』となって、次の仕事に続きにくいです。だから話が盛り上がって、『まだまだ話を聞きたいな』というところで、『じゃあ、今日はこれで』と帰ります。すると、『またあいつと話したい』となって、ふらっと遊びに言ったり、飲みの誘いなんかでも歓迎してくれます。そこから新しい企画につながることも多いですね」
無駄に長居するのは、相手に迷惑をかけるもとでもあります。「あいつと会うと時間がかかって面倒だ」となり、会うのを避けられることにもなりかねません。こちらが時間に余裕があっても、ダラダラ話を続けず、クライマックスで辞去するのが望ましいというのです。
では、どうやって、そのタイミングを見分けるのでしょうか?
「基本的に、沈黙が10~15秒続くようだと、相手も話したいことがない証拠です。もっとも、ここで『それでは』となると、『最後は無駄な時間だった』という印象を与えてしまいます。ですから1つ2つ、面白そうなネタをさっと話して、場を盛り上げたところで帰ります。そのときに備えて、打合せのときは最後に出すネタを1つか2つ用意しておき、ここぞというときに出すようにするといいます。
ザイガルニック効果は恋愛でのデート終わりの会話時でも応用できそうですね。
さて、いかがでしたでしょうか。
それでは、ぴかれすくでお待ちしております。