『知り合い自慢をしたがる心理』について

みなさま、お疲れ様です。   

カウンセラー鑑定士の諒です。     

 

もう2月も終わりとなり、気候も寒さの中に、だんだんと暖かさ、つまり春を感じ始めた今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

さて、今日は『知り合い自慢をしたがる心理』についてご紹介します。

 

たとえば、自分の同級生が有名になり、テレビに出るようになったら、「私、あの人と知り合いなんだ!」と、つい言いたくなりませんか。

高い評価を得ている人と自分を関連づけることは、自分への評価を高めることにつながります。こうした心の働きを「栄光浴」と言います。「すごい人と関係がある自分はすごい」というわけです。

また、栄光浴とは逆に、よくない評価を受けている人と自分との間に距離をつくることもあります。

たとえば、応援している野球チームが優勝したときには「私が応援していたチームが優勝した!」と自分のことのように話すのに対し、大敗したときは「最近、あのチーム弱いんだよね」などと少し遠ざけた言い方をすることがあります。こうしたことは、他人からの評価や自信を失いたくないという心理から起こります。

これは、他人から見た自分の印象を操作しようとする自己呈示(ていじ)の一種です。お世辞を言って誰かに取り入ろうとしたり、セルフ・ハンディキャッピングをしたりするのも、自己呈示の一種です。

セルフ・ハンディキャッピングとは何かをする前に、その成功を妨げるような障害を自ら作り出したり、障害があることを主張することです。要はわざとダメだったときの言い訳をつくるということです。

人は、自分の立場をよくするために、意識的または無意識的に自分を「演じて」いるのです。

ただ、決して「演じる」ことは悪いことではありません。自分を守り、ストレスフリーに近づくための有効な手段といえます。

なので、時には、自己評価を高めるための一時的な演出として他人の栄光を使って「演じる」必要もあるとは思います。しかし、やはり、他人の栄光にあやかることに頼りすぎたりするのは問題です。攻撃的になるばかりか、自身の努力を怠ってしまう傾向になります。

「親の七光り」という言葉を聞いたことがあると思います。親子の関係性でも、子が親からの栄光浴に頼りすぎて子が自身の努力を怠ってしまう危険性をはらんでいるので注意が必要です。

ちなみに、過剰な栄光浴はウケが悪いと思います。

たとえば、「小説家のAさん、知り合いなの!」と言われても、周囲の人達はあまり関連性がないので、リアクションに困ることもしばしばです。

実は、あまりにも知り合い自慢が多い人には、その人のコンプレックスや不安が隠れていると言えます。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

それでは、ぴかれすくでお待ちしております。