『助けた人に好意を持つこと』について

みなさま、お疲れ様です。   

カウンセラー鑑定士の諒です。     

 

今日は1年の最終日である大晦日ですね。

そして、平成という年号もそろそろ終わろうかという時期の今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

さて、今日は『助けた人に好意を持つこと』についてご紹介します。

 

今回は全く話したことがなくて話すキッカケが欲しい場合の好きな気になる異性にたいしてのアクションの起こし方の1つの方法となります。

ちなみに、職場の同僚などで無視されがちで、ちょっと嫌われてるかなという状態の同性に対してのアプローチにも有効です。

 

好意というのは不思議なもので、一種の錯覚によって生じることもよくあります。

以前にご紹介したロミオとジュリエット効果もその一例ですが、他にも助けた人に対して好意をもつという興味深い例もあります。

 

なぜ、助けた側が好意をもつのかというと、私たちの心は「矛盾する状態」を嫌がるためです。行動や事実と気持ちとの間に何らかの矛盾が発生したとき、私たちの心はそれを解消しようとします。

たとえば、困っている相手を助けた場合、その相手を嫌いだと思うと「助けた」という行動にたいして矛盾して、非常に不快な状態になってしまいます。

しかし、「好きだから助けた」と思えば、行動と気持ちが矛盾することはありません。このような心理から、助けた相手に対して無意識に好意を持つのです。これを「認知的不協和理論」と言います。

つまり、男女関係の場合のふたりの仲を進展させるには、「遠慮しすぎ」は逆効果です。たまには小さなワガママを言って、相手に頼ってみるとよいかもしれません。

たとえば、学校内の場合、男子生徒が気になる女子生徒に対して、「昨晩、家で勉強してて、つい今日消しゴムを持ってくるのを忘れたので、ちょっと貸してくれないかな?」や職場の場合では「忙しいところ悪いけど、時間がかかるので、この作業手伝ってくれない?」などです。また、職場内で上司とさらに仲良くなろうと思う場合、自分から「~について教えてもらえませんか?」と積極的に尋ねるのもいいでしょう。もちろん、頼みごとを聞いてもらったら、「ありがとう」「ありがとうございます」と、感謝の意を伝えるのを忘れすにしてください。

ただし、注意点としては、上記の例で言えば、消しゴムを頻繁に忘れていたりしていると「わざと忘れているのか」や「だらしない人だ」と思われたりするので、逆効果となる点です。頼むなら時間を空けて別の要件にするか、頻繁に頼むのはやめましょう。

 

そして、喫煙者の言い訳にありがちな「タバコはストレス解消になる」「肺ガンよりも交通事故のほうが死亡率が高いし…」といった理屈も「認知的不協和理論」で説明できます。

「タバコは体に悪い」という考えと「喫煙している」という行動が矛盾しないよう、考えを常に修正しているのです。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

今年も1年間お世話になりました。来年もぜひ、よろしくお願い致します。

 

それでは、みなさま、良いお年をお迎えください。