みなさま、お疲れ様です。
カウンセラー鑑定士の諒です。
今日は今年の最終日である大晦日です。
大変お忙しい最中だと思いますが、皆様は、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は、「キャラを作って演じる人」について考えてみたいと思います。
気になる異性が「さっぱりした性格の女性っていいよね」や「やさしい男が好き」などと口にしたら、意識せずにはいられません。その言葉に合わせて、自分を「演じて」しまうこともあるかと思います。
相手の好みに合わせて魅力的な異性の前ではいつもと違う自分になったりして、自分の印象を変えることを「印象操作」といいます。
家族といる自分と、会社にいる自分が同じではないように、印象操作は、多かれ少なかれ誰もが行っていることです。
たとえば、気になる男性の前で、可愛らしく甘える女性は多くいます。
度が過ぎる「ぶりっ子」は敬遠されますが、男性はプライドをくすぐられるので、悪い気はもちろんしません。
また、心理学者プリナーらの実験によると、女性は、女性同士で食事をする場合と、魅力的な男性といっしょに食事をする場合とでは、後者のほうが食べる量が少なくなることがわかったそうです。
「小食の女性のほうが好まれるだろう」という思いから、無意識に食欲がおさえられたのだと考えました。
もちろん、食欲がおさえられるのは、あくまでその異性が魅力的でかつ出会いの初期段階のことであり、同居して結婚生活が長くなっている夫婦間の場合は女性同士で食事をする場合とさほど変わらないか、気を遣わないでいい間柄なので、より食事量が多くなる傾向があります。
印象操作からは「異性に好かれるのはこんな人」「こんなキャラがウケそう」といった、ある種のステレオタイプが見て取れます。
ステレオタイプとは固定化したイメージ、つまり型にはまった行動や考え方のパターンのことです。たとえば、「男なら泣くな」や「女性はおしとやかに」などです。主に性別によるステレオタイプが挙げられます。
ただ、この印象操作に頼る人は、「素の自分」に対してかなりの自信の無さ、つまり、「素の自分」を相手に見せたら嫌われるのではないかという不安感がかなり強い人とも言えます。
そして若い男が「ワル」ぶる理由にも同じようなことが実は言えます。
世の中には自分を「ワル」に見せたがる若い男性がいますが、「立派な男」になれないという葛藤や自信の無さの表れである可能性が高いです。
男性は、やはり社会的責任などについて、周囲からプレッシャーがかかりやすいことが原因といえます。
印象操作自体は決して悪いものではなく、逆に必要なものなのですが、過度に頼りすぎるのは危険です。
お分かりかとは思いますが、第一印象が過度の印象操作で印象づいたものになってしまうと、交際に発展していって「素の自分」を見せる段階になってくると(見せ方によっても変わりますが)、第一印象とかなり違う落差を感じ、相手は違和感や嫌悪感を感じるようになります。
つまり、場合によっては、交際に発展していっても仲が良くなるどころか、だんだんと仲が悪くなってくるということです。
なので、過度の印象操作は避けるか、もしくは、付き合う段階になる前から「素の自分」を少しずつ見せる必要があるということです。
さて、いかがでしたでしょうか。
ご覧の皆様、今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
それでは、良いお年をお迎えください。