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『有能なイメージは会議の終わりに作られること』について=諒

みなさま、お疲れ様です。   カウンセラー鑑定士の諒です。     8月に入り、夏真っ盛りな気候となってきましたが、いかがおすごしでしょうか。   さて、今日も日常で役立ちそうな心理効果・行動をご紹介します。       『有能なイメージは会議の終わりに作られること』について   会社という組織の中で、優秀だと評価されるためには、時には強く自己主張できることも必要です。ただ、自己主張の仕方によっては「あの人はできる」という評価から「あの人はダメだな」という評価に転落しかねないです。 では、自己主張の仕方について以下でみていきましょう。   ある会社の営業課長であるA氏は、明日のプロジェクトチームの立ち上げ式こそ、自分をアピールする絶好の場だと考えていました。この立ち上げ式の会議には、社長をはじめとする幹部や各部署の精鋭たちが集まってきます。そこで主導権を握り、自己アピールをすることができれば、上へと続く階段の扉が開かれると思っていたからです。 そのため、彼は何日も前から、会議の席上で自分がぶつける主張を練り上げ、まとめあげていました。あとは当日、積極的に発言し、会議そのものをリードしていくことにしようと心に決めていました。 討論の様子を何度も想定し、さまざまなパターンをシミュレーションしてどんな事態になっても自分をアピールすることができるよう万全の手を尽くしたのでした。 そして、実際の会議は、彼が想定したように進行していきました。彼は積極的に発言し、その発言はすでに練りこまれたものであっただけに、問題の核心をえぐる鋭いもので、出席者をうならせました。 彼は、自分の正面に座っている、もうひとりの若手代表メンバーを見ました。彼とともに将来の幹部候補といわれる企画課のS氏です。 S氏はA氏とは対照的に、もの静かで、自分から話をするよりも聞き役に回っているようなタイプでした。それでも、社内で一目置かれているということは、仕事はそれなりにできるに違いありません。 しかし、この会議では、いままでまったく発言をせず、出席者の発言に耳を傾け、熱心にメモをとっているだけでした。 「このままでは、誰も彼がこの場にいることすら気づかないだろう。」とA氏は心の中でそうほくそ笑みながら思っていました。 議論が出尽くし、今日の会議はここまでという雰囲気になった頃、S氏がスッと手を挙げ、「最後にひと言」と申し出ました。そして、彼はこれまで出された意見を整理し、「この部分はだいたい皆様のコンセンサスが得られているようですから、次回検討する議題はこちらの部分にしたらどうでしょうか?」といった内容の発言をしました。 このS氏のひと言は、実は見事なものでした。 これによって、会議の内容は見事に整理され、誰もが話し合われた論点を理解することができました。そして、洗い出された論点から、これから目指すべき方向性がおぼろげながら見えてきたのです。 S氏の発言を聞いたA氏は、歯ぎしりを抑えるしかありませんでした。会議中の発言回数や建設的な意見を述べたという点においては、A氏のほうが圧倒的に得点が高かったです。しかし、会議の最後に見事なまとめの意見を述べられてしまっては、そちらのほうの印象が強くなり、自分の会議中の発言がかすんでしまうでしょう。 実際、会議が終わるとS氏に対する評価が高まりました。彼の冷静な分析力と判断力に誰もが舌を巻いたのです。まさに、逆転ホームランを放ったS氏ですが、実を言えば、これはかなり高度なテクニックではあります。高い整理能力と分析力、そして問題解決能力が要求されます。 しかし、自分の失地を回復するために応用することは可能です。たとえば、自分の意見がまとまってなかったり、これといってアイデアを持っていないときには、発言すべきことがなく、会議の席上で出遅れてしまいます。焦って発言すると、まったく的を得ていないことを述べてしまったり、論点がずれていたりとロクなことがありません。 そういうときは、無理に発言しようとせずに、誰がどういう発言をしたかをメモにとりながら、冷静に会議の状況を見極めたほうがいいです。傍観者として見ていると、意外に議論の流れがよくわかり、この人とこの人は同じ方向性で、あの人と意見とぶつかっているといったことが見えてきます。そのようにして状況をつかみ、最後に議論の内容を簡単に整理し、「だいたい意見は、〇〇と××、この2つに集約されているみたいですね。今度は、この2つのどちらがより有効であるかを議論するのがいいのではないでしょうか」などとまとめれば、会議内での発言の少なさは帳消しになり、なかなかできるじゃないかという評価をいただけるはずです。       さて、いかがでしたでしょうか。   それでは、ぴかれすくでお待ちしております。
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